標高差:1,470m
累積標高差:不明

2014年07月18日(当時65歳)


日本二百名山に戻る

北海道河西郡中札内村南札内
1日目の行動時間:9時間28分(道間違いにより、八の沢出合の更に上の沢でテント泊)
ウィキペディアから
  そもそも山名となる「カムイエクウチカウシ」(ヒグマの転げ落ちる所)は、ヒグマを神と崇める
アイヌ人によって命名されたものではない。 黎明期には「札内岳」と呼称されていた。 1929年に
北海道大学の伊藤秀五郎らが戸蔦別川上流の「カムイエクウチカウ」という場所で小屋を建設して
幌尻岳に登頂する際に、案内人の勘違いでこの地名を誤って山名として伝えたために定着したのが
真相であるという。 いまさら山名を「札内岳」に戻すことなどできないが、ヒグマすら転げ落ちそ
うな急峻な斜面を持つことだけは確かである。
Road Map :帯広から道々111号線をピョウタンの滝を目指して走り、更に進んで札内川ヒュッテの駐車場に向う。
Route Map:札内川ヒュッテから林道を2時間歩き、七の沢から入渓し、八の沢出合でテント泊をする。(予定だった)
日本二百名山』 屈指の難しい山に初テント泊で挑む。 数々の不備で沢山の失敗を残した。
大胆な道間違え
  八の沢出合の天場は沢からテントが見えるものと勝手思い込んでいたのと、中洲の左岸を歩いてしまったので右岸にある八の沢が見えなかったのが重なって、おかしいと思いながらも、どこまでも沢を遡上してしまった。 引返そうと思った地点は八の沢出合から2時間は遡上していた。 八の沢出合に戻る途中に日が暮れて来たので、平地を見付けてテントを張る。 通常、1日目の行動時間は4時間であるが、道間違いで9時間28分も沢の中をさまよってしまった。
食料は二日分のみ
 大きなザックは山小屋泊まり用の35Lしか持っていない。カムイエクのみで大きなザックを買うのは勿体無いので35Lにキャンプ道具を詰め込んだが、バーナ、コッヘルが入らない。 そこで自炊は諦めてコンビニ弁当二つにおにぎり三つの変則キャンプとした。
GPSによると
  テントの中でGPSを弄って見たが、GPSには沢の名前は出てこなかった。 カムイエクの山頂から沢を辿って行くと八の沢出合の場所が判った。 現在、八の沢より一本上の沢にテントを張っていることが判った。 八の沢出会いまでは1時間程の距離がある。
体力的な問題でもう一泊必要な気がして来たが食料が不足する。
1日目:八の沢を通り直ぐてしまう。 沢の途中でテント泊をする。
2日目:山頂まで登り、八の沢カールでテント泊する。
3日目:八の沢カールから下山のみ。
前日の移動
  ニセイカウ登頂後は林道でのタイヤバーストのトラブルがあったが、中古タイヤに付け替えて貰い何とか乗り切れた。 士幌町の温泉で汗を流し、道の駅”ピア21しほろ”で車中泊とする

本日の予定
  今日は移動日で一日休憩し、明日、栃木の山友と一緒に登り、彼の日本三百名山達成をお祝いする予定であった
のだが、一日ブラブラするのは辛いので、山友に電話して一日早く登ることにした。 これが歯車の狂い始めとなっ
た気がする。
104〕カムイエクウチカウシ (1,979m)
1日目
札内川ヒュッテへ向う途中にある ”ピョウタンの滝”を見学する。 この滝は自然の滝ではなく、
小さな発電所が洪水によって埋没した際に出来た滝らしい。 落差は小さいが幅広く、一枚の写真には納まらない。
周辺は園地になっており、キャンプ場もあり、日高山脈山岳センターもある。
無人小屋の”札内川ヒュッテ”の中は綺麗に掃除され、台所、
テーブル、まきストーブまでは整備されていた。 車を横付けで宴会も
出来そうだ。 八の沢出合までは4時間の予定であるが、余裕を持って
9時15分にゲートを越えて歩き始める。
道々111号線のゲート前にある札内川ヒュッテに着き、車ではここ
までとなり、駐車場に車を停める。 大阪から来たおっさんが情報収集
にウロウロしており、今日、明日は天気が悪いので登らないと言っていた。 駐車場には多くの車が停まっていたが、大半はニジマス釣りの
連中らしい。
林道歩きには日陰が少なく、やたら天気が良くなって来たので日焼け止クリームを塗っておく。 周辺に見える山々の山名はまったく判らない。
ゲートから二つ目のトンネルがやたら長かったが路面が舗装されていたのでヘッデンは必要なかった。 トンネルでGPS電波が途切れてしまうので、GPSのSWを入れなかったが、そのままSWを入れずに歩いてしまった。
気温はどんどん上がり、暑くなってきたので、出来るだけ日陰を歩く。
三つ目のトンネル手前に ”コイカクシュサツナイ岳”への
道標があったが、どこの山なのかさっぱり判らない。
所々に自転車、バイクが停めてあったが、これらはハイカーの物では
なく、ニジマス釣り士の物だ。 アップダウンの無い林道なので、
自転車が負担なく便利な様である。 ニジマス釣りにロープを使って
崖を降りている様だ。
カーブミラー、道標等の昔、車が走っていた名残りが随所に見られる。ハイカーに取って片道2時間の林道歩きは辛い。
少し休憩して沢に降りるが、沢が広過ぎてどこへ行けば良いのか判らない。
周辺を見回すと流木に赤のペイントマークがあった。
これ以後、ペイントマークを探しながら歩くことにする。
林道歩き2時間03分にて ”七の沢”に着く。
ここまでは予定通りだったのだが・・・
赤ペイントマーク以外の道標はまったく設置されていない。
ペイントでの方向矢印位は欲しい所である。
沢靴は劣化してフェルトが剥がれそうだったので、幌尻岳と
同じくマリンブーツで挑むことにしたが、これが第一の失敗
だった。 幌尻岳の時と違い、テント泊用のザックの重さが
違い、足の裏が痛い。 ただ、水温はユーフレ沢の様に冷たく
はなく、適度な温度、少ない水量で助かった。
両脇が迫っていない時は沢沿いを歩く、両脇が迫れば薮道を歩く。
どちらも歩き難いのには変わりがない。
渡渉したり、草地を歩いたり、どれが登山道なのかさっぱり判らない。
分岐点付近で沢の右側(左岸)を歩いてしまい、分岐点を見逃してしまった様だ。
この先、いつら遡上しても分岐点は見付からなかった。
沢筋の遠くに高い山が見えていたが、どこの山なのか判らない。
3年前に買った1,980円の自立型2人用テント。 弱点はフライが付いていなか
ったこと。 テントは初めて使うが、同時に買った980円のシュラフは車中泊の
時に枕として使っている。
'14年の北海道遠征
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芦別岳 オプタテシケ ニセイカウ カムエク カムエク カムエク 大千軒岳 渡島駒ヶ岳 狩場山 賀老の滝 ニセコ イワオ 恵庭岳 不風死岳
帰宅後に道間違いの原因を調べると、 ”八の沢出合”の沢巾が広く
2つの流れになっており、天場が見えない側を歩いてしまったことである。
幾ら歩いても ”八の沢出合”が出て来ないので、道間違いであろうと
引返すことにした。 日が暮れて来たので途中にテントを張った。
2024年2月7日改定